結界
鈴木祐さんの著書「無」を読んで。
結界の章のメモと感想です。
ーーーーメモーーーー
日本古来からある結界という考え方
効能 安心感の演出
目的やルールがはっきりした中で安心感を持ってゴールに集中できる。
自己とは自分を守るためのツールボックス
それを捨てるために「結界の張り方」を学ぶ
統合失調症患者 日本で100万人。100人に一人の割合。
2014年スタンフォード大学のターニャラーマンの研究→幻聴の内容を確認、アメリカや日本ではネガティブな内容の幻聴である一方ガーナやインドの農村部ではポジティブな幻聴(良い日が来るなど)
寛解スピードが早かった。
別の研究では1980年代、個人主義的な思想が広まり出してから先進国でネガティブな幻聴の割合が増えた。
マインドセットとセッティング(環境)が大切。
薬が効くかどうか、見た目の要素がこちらのマインドを整えてくれることもある。
儀式的な要素が安心感につながることも。(病院に行って診察を受けた後に少しホッとする感じ)
セットとセッティングの整え方
外側(環境)禅の修行の禅林や、修道院のクラウズーラ
内側(自分)→思考とイメージ→感情の粒度を高める(具体的にするため、感情のラベリングをする。新しい言葉を学ぶ。感情の割合を数値化する)
→臓器の感覚→食事、睡眠、運動最低3週間は継続
センサーとしての体を観察して、感情の強さを測る。感情の多様性を判断して、目の前の問題に正確な判断を下す。
セット(体の感覚)を整えるために
心拍数トラッキング(内受容感覚の精度を上げる)
筋肉感覚トラッキング(寝る前各部位に緊張と緩和)
サダルシャンクリア(呼吸トレーニング)
全てを1日一回、4週間
セッティングを整えるために
自室を快適に
コントロールできない職場などは、脳内でセーフプレイスワークを行う。
ソーシャルサポートワーク(書き出す事で頼れる人がいると感じられる)
グラウンディング(自己解説法、54321法、暗算法)
安心できる結界を作った上で
平常心を保って内面の修行を行う。
ーーー感想ーーーー
マインドセットとセッティングについて。
大学でパニック障害と鬱になった時「自分が欠陥ある人間だから病気になった」というマインドセットをもっていました。
その後、カウンセリングに通い「過去に大きな恐怖体験をした人は以降も神経の伝達が過剰になりやすい。薬で神経の興奮を抑え、環境を変えることで普通に生活できる。」というマインドセットに変えて、また大学に通えるようになったことを思い出しました。
家族も服薬や通院に対して協力的で、それも回復の速さにつながったと感謝しています。マインドセットと環境の大切さ、とても納得しました。
儀式的な要素で安心感を得られるというのは、
派手に転んだ子どもの膝を色んな角度から見たり、曲げたり伸ばしたりして「力は入る?」「立てるね」など一つずつ大丈夫である事を確認すると、安心してまた走り出すことにも似ているのかなと感じました。
「あんなに転んだから足折れたかも」と不安な子どものマインドを、大人の儀式的な行為で「大丈夫そう」というマインドにシフトしていく。
新しい言葉を知るため、その文化特有の単語を調べることも、やってみたいです。
ブログで感情のラベリングができていると感じます。ふさわしい表現を模索する間に、しっくりくる言葉が見つかると同時に感情が落ち着いています。
幽霊の正体見たり枯れ尾花、というように、何かわからないものには恐怖を抱くが、近くで粒度を上げて見ると、安心することもあるという事でしょうか。
プッチ神父のように素数を数えて落ち着くのは、理にかなっていたのかもしれない。
実生活をふりかえると
結界のために出来ていたこと
・睡眠(8から10時間の睡眠をとれる)
・食事(オートファジー、添加物控える、毎日水分1.5ℓ)
・運動(寝る前と起床後ベッドでストレッチ)
・呼吸(出勤前の慈悲の瞑想)
・自己解説法(ブログ)
・ホワイトライトイメージ
これからやりたい事
・心拍数トラッキング
・筋肉感覚トラッキング
・サダルシャンクリア
・セーフプレイスワーク
・新しい単語を学ぶ
・家の各場所の整理整頓、掃除
・54321法(五感)
Googleの習慣化のためのtodoリストに入れて、見返せるようにしました。